サンプラーとは?という方もいらっしゃるかもしれませんが、簡単に言うとサンプリングされた音を再生する機器(装置)のことです。
昔はハードでのサンプラーも多かったと思いますが、PCの高機能化したこともあり、様々な音源がソフトウェア化されて、こういったKontaktのようなサンプラーが発売されている状況です。
その他の有名どころですと、Cubase(キューベース)でお馴染みのSteinberg(スタインバーグ)社のHALion(ハリオン)もサンプラーの一種です。
前置きが長くなってしまいましたが、Kontaktの話を。
概要
概要2002年、ドイツのNative Instruments社によって開発・販売され、以来バージョンアップを続けているソフトウェア・サンプラーです。
現行製品はKontakt 5で大容量のファクトリー・ライブラリーが含まれ、Native Instrumentsとして多数のサンプル・ライブラリーを提供する他、サード・パーティーからも数千種という多くのサンプル・ライブラリーが販売され、ソフトウェア・サンプラーとして代表的な存在となっています。
Macintosh及びWindowsでスタンドアロンとして動作する他、代表的なDAWにおいてプラグインとして動作します。
もちろん64ビット動作にも対応しています。
(Wikipedia参照)
収録内容
1000以上のインストゥルメントと43GBのサンプル
見出しのとおり、結構ボリューミーなんですよ。
Kontaktだけでも普通に簡単な曲は作れます。
主な内容は、以下のとおりです。
RETRO MACHINES MK2
エレクトロニック・ポップ・ミュージックの黎明期から
愛用されてきたマシンの素晴らしいコレクションで、
大切にサンプリングされ、バーチャルな形式で再構築されました。Moog、Korg、RolandやCrumar Orchestratorなどの
クラシックなシンセで、時代を超えたサウンドが現代のソフトウェア・
テクノロジーにより再現され、KONTAKT 5での新しいフィルタや
エフェクトが使用されています。
RETRO MACHINES MKIIをご入手いただくには、単純にKONTAKT 5をご登録いただくだけで結構です。クーポンコードを
お送りいたします。これをRETRO MACHINES MK2を
ダウンロードするのにご利用いただけます。
CHOIR
Choir コレクションはNative Instrumentsのためだけに
レコーディングされたもので、ソプラノ、アルト、テナー、バスの
全声部を異なる設定でご用意しています。Choir コレクションの
多くのインストルメントでは、Authentic Expression技術を
活用しています。Choir の声部は、キー/ノートを維持したまま、
母音(「あ、え、い、お、う」)をシームレスにモーフィングすることが
でき、これは他のサンプラーではほとんど不可能なことです。
BAND
このコレクションには、ロック、ジャズ、ファンク、ポップ、リズム&
ブルース、ヒップホップなどで多用されるすべてのバンド・
インストゥルメントが含まれています。これは全くのバーチャルな
リハーサル・ルームで、アコースティックとエレクトリック・ギターと
ベース、グランド・ピアノ、アップライト・ピアノ、アコースティックと
エレクトロアコースティック・ドラム・キット、ドローバー・オルガン、
表現力豊かなエレクトリック・ピアノなどがあります。
また、豊富なブラス・セクションがあり、これにはソロ・サクソフォン、
トランペット、ホルン・セクションが入っています。
ORCHESTRAL
KONTAKTのVienna Symphonic Library Orchestraでは、
高音質のオーケストラ楽器が搭載され、これにはソロ弦楽器から
コンサート・ホール・オルガンまでが含まれています。
多彩なアーティキュレーション、内蔵の高度なコンボリューション・
リバーブ、レガート・モード、独創的なハーモナイザー、
MIDIフィルタが入っていますので、Orchestral Collectionにより
驚くほどリアルな制作が可能になります。
WORLD
ご要望の高いワールド・コレクションには、世界中のエキゾチックな
インストゥルメントが含まれており、世界の様々な音楽文化がここに
集まっています。フルート、リード楽器、バグパイプ、撥弦楽器、
パーカションなど、世界中から珍しいサウンドが集まったサウンドの
宝庫です。これらはサウンド・トラックやスコアだけでなく、ソングや
クラブ・トラックにも創造性豊かな音楽制作のきっかけを与えてくれるでしょう。
SYNTH
現代のシンセ・パッド、ベース、リード、ドラムキットが
含まれています。簡素化したパフォーマンス・ビューには、
2つのオシレータ、エンベロープ・エディタ、フィルタ・セクション、
エフェクトとミックスのセクションがあります。これによりご希望の
サウンドをすぐに調節して、非常に簡単なコントロールで
膨大なサウンドを得ることができ、思いのままにサウンドを
微調整することが可能です。エレクトリック・ドラム・キットには
クラシックなグルーブが入ったパターン・シーケンサーとすぐに
調節が可能なリズムが搭載されています。
VINTAGE
アナログ・シンセサイザーやクラシック・ドラム・マシンなどの、
伝説的なサウンドが搭載されています。さらに、(Mellotronを含む)
70年代のドラム・マシン、オルガン、ストリング・シンセや、80年代の
高性能デジタル機器、おもちゃのキーボードのコレクションが
含まれています。実機をサンプリングすることで作成されたこれらの
アイテムは、実機の特徴的なサウンドをよくとらえています。
URBAN BEATS
Urban Beatsコレクションには、すぐに使用可能なドラム・ループ
制作キットが50個含まれています。これらにはそれぞれ、
NATIVE INSTRUMENTSにより作成されたドラム・ループ、
個別トラックとしての各ループの構成パーツ(キック、スネア、
ハイハットなど)、各ループの個々のスライスが入っています。
ヴァリエーションとフィルは簡単に作成でき、サウンドの形成と
微調整を行うコントロールをご利用いただけます。
(以上、Native Instruments社 - Kontakt5ページより)
いかがでしょう?
すごく魅力的な音源に感じませんか?笑
実際のところ、自分も始めて手にしたときは感動しました。
自分はクラシック畑な人間ですので、一番感動したのは「ORCHESTRAL」の音色ですね。
Kontakt用に用意されたVienna Instruments(ヴィエナ・インストゥルメンツ)の音色とは言えども、
知る人ぞ知るオーケストラ楽器の音源としては最高峰とされている会社の音源ですから、
それなりの音質はあります。
自分はVIennaの音色はあまり金管は好みではないので、そこはあえて触れませんが、
木管楽器の音色は結構いい音してます。
もちろん簡易版Viennaですので、アーティキュレーションは少ないです。
ですが、ちょっとしたアクセントとして使う分には申し分ないと思います。
「CHOIR」も簡単なクワイアとしてすごく使えます。
そのほかの「URBAN BEATS」のループや「SYNTH」の各音色もたくさんあって、
これだけでも曲が作れちゃいますね。
詳しいライブラリ内容はこちら(zipファイル, Native Instruments社のページより)から見てみてください。
Native InstrumentsのKotaktページにも曲がアップされていますが、個別に音を聞いてみたいなぁというような声が出てきたら、
いろいろな音色を音源としてアップしようかなぁと思いますので、ご希望あればご連絡ください。
そして、Kontaktにはフリー版(Kontakt5 Player)があるので、ダウンロードして試してみるのも手ですよ。
Kontakt5 Playerの収録内容は「Band」「Synth」「Urban Beats」「World」から抜粋されていますので、十分にKontak5の音色を楽しめると思います。
参考動画
You Tubeにアップされている"SLEEP FREAKS"さんの動画でKontaktの使い方がアップされているので、
ぜひ見てみてください。
Kontakt レッスン① 主要ウィンドウ / Library and Quick Load _ 使い方(DTM初心者〜上級者講座)
KONTAKT レッスン② サンプルの割当てと編集 / Sampler _ 使い方(DTM初心者〜上級者講座)
KONTAKT レッスン③ エフェクトの使用 / Effects _ 使い方(DTM初心者〜上級者講座)
KONTAKT レッスン④ モジュレーション / Modulation _ 使い方(DTM初心者〜上級者講座)
KONTAKT レッスン⑤_実践!ジングル作り / How to create a logo (SoundLogo) 使い方(DTM初心者〜上級者講座)
終わりに
長くなってしまいましたが、Kontaktの魅力をお分かりいただけたと思います。
単独でももちろん使えますし、実はKontak5のサンプラーがないと動作しないという3rdパーティ製の音源も存在するので、
将来的にソフトシンセを増やしていく中で必ずと言っていいほど、必要になってくることが多いので、
購入を検討されてもよいと思います。
現在、2013年7月29日までにNative Instruments社ではBlockbuster Season(ブロックバスター・シーズン)到来にあわせて、シネマティック系、オーケストラ・インストゥルメント系音源をセール中ですので、Kontakt5が欲しくなった方は今がチャンスです!
通常価格:39,800円 ⇒ 19,900円!
また、Native InstrumentsではNative Insturmentsで販売している様々なソフトシンセ、エフェクトをバンドル化したKomplete(現行版はKomplete9/Kompelte9 Ultimate)という製品も出しています。
Native Instrumentsの音源でほしいものを選んでいくと結局とのところ、このバンドル品を買った方が安いということもあるので、こちらを検討するのもありだと思います。
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